2012年02月18日
インドの思い出
先月、ダライラマがカーラチャクラという仏教儀式を行うということで、インドのブッダガヤという小さな寒村に海を越え旅立ちました。
「ダライラマに特別に身近で会えるから・・」そんなミーハーなささやきに乗って、神秘的な夢を抱き、初めてのインドへと向かったのでした。
信じられないことですが集まった人の数は、ナント、50万になったそうで絶句です。
<ダライラマに会いたい! 話を聞きたい!>と世界から集まった人の数です。
普段2万人の人口の街にいきなり50万の人の波が押し寄せたのですから、ホテル料金はなんと10倍に跳ね上がった・・・・。
普段は牛も犬もイノシシも人間と一緒に生活しているふうの土地で、牛が店の前に陣取ろうが、犬が通りの真ん中で座り込もうが誰も何も気に留めません。一緒に生きた・・・そんな感じでした。
それも、今にすれば大したことではありません。2日いれば慣れたのですから・・。
今でも慣れきれずにスゴかった・・と溜息がでるのは<50万人の排泄物>でした。
予想をはるかに超える排泄物は、トイレに収まるべくもなく、トイレが無い所でもトイレになり・・・我慢できずに帰国してしまった医師夫婦もいたぐらいです。
そんな極悪な生活環境でありながら、ダライラマが聴衆の前に進み出、おだやかな笑顔にお茶目なフッフッフッという笑い声を出すとなぜか皆が幸せになったのです。
皆、ワッハッハッ。
ノーベル平和賞を受賞した人のオーラは、並大抵ではありませんでした。
インドに2週間。
観光をすることもなく、レストランとかの楽しみも無かったのですが、修行によって完成に近づいた人達と同席した時間を共有できたのは、なかなか無い、貴重な、思い出に残る体験でした。
Posted by 新城恵子 at 12:00
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